Section3
3-4 「ストローク」

【ストローク】
英和辞典によると、ストローク(stroke)は、「打つこと」「一打」「ひとこぎ」「なでる」「さする」と記されています。すなわち、接触を通じて得られる刺激を意味します。1950年代に交流分析という心理学の理論を提唱した精神科医のエリック・バーン(1910〜1970)は、ストロークの意味をもう少し拡大し、「人(自分や相手)の存在や価値を認めるための働きかけ」すべてと定義しました。
 
私たちが「生きる」ために、水や食物など体の栄養物が必要なように、精神が健全に発達するために必要なのが「こころの栄養物」であるストロークなのです。

【ストローク3つの法則】
1.人はストロークを求めて生きる!
   ⇒人間の持つ承認欲求は時に基本欲求(食欲・性欲・睡眠欲)に勝る
2.出したストロークは戻ってくる(ブーメランの法則)
3.プラスのストロークが得られないと、人はマイナスのストロークを求めるようになる
   ⇒最も耐え難いのは、ノーストローク(存在無視)状態である
【ストロークの種類
  身体的なもの 心理的なもの 言葉によるもの
プラスの
ストローク
□なでる
□握手する
□抱擁する
□ほおずりする
□だっこする
□微笑む
□うなずく
□じっくり話を聞く
□仕事を任せる
□意見などを認める
□ほめる
□挨拶する
□名前を呼ぶ
□御礼を言う
□励ます
マイナスの
ストローク
□たたく
□なぐる
□蹴る
□つねる
□かみつく
□にらみつける
□軽蔑する
□返事をしない
□拒絶する
□いじわるをする
□悪口を言う
□責める
□文句を言う
□皮肉を言う
□罵倒する
Top Next